埼玉医科大学 病理学・中央病理診断部

学会発表

国際学会参加報告 佐々木 惇(教授)


第18回国際神経病理学会議がブラジルのリオ・デ・ジャネイロで2014年9月14日から18日にかけて開催されました.写真は会場となった,Sheraton Rio Hotelです.
国際神経病理学会議は現在,4年に1回の割合で開催されており,私は1986年の第10回国際会議(ストックホルム)以来,毎回参加しています.今回は南米で初の開催でした.参加者はブラジルを筆頭にアメリカ,日本などからで欧州からの参加者もかなりの人数でした.ただし距離的な関係もあり,日本からの参加者は従来の会よりも少なく,韓国や中国の参加者はごく少数でした.
今回の学会では,松果体部実質腫瘍の臨床病理学的特徴に関する研究を発表してきました.国際医療センタ-の西川教授(脳脊髄腫瘍科)や清水教授(病理診断科)らとの共同研究です.学会では,旧い友人(ドイツ人で現在はシドニー大学教授)とも再会することができました.彼とは第11回国際神経病理学会議(京都,1990年)で初めて会い,同じ研究テーマ(ミクログリア)を持つことや彼が親日家であることなどから今日まで親交が続いています.現在はメールもあり,Skypeもある時代ですが,やはり直接会って話すことでより大きな喜びが得られます.
次回,2018年の第19回会議は日本神経病理学会主催で,東京で開催されます.多くの若い先生が参加し,海外の友人とのfriendshipを作ってもらえるように,日本神経病理学会理事の一人として今後準備していきますのでよろしくお願いします.