大村智博士(2015ノーベル生理学医学賞)講演会
2018年2月20日、2015年ノーベル生理学医学賞受賞者の大村智博士(北里大学特別名誉教授)が埼玉医科大学に来訪され、「微生物創薬と社会貢献」というタイトルでのご講演をなされました。当日は埼玉医大3キャンパスで合計500名以上の参加者があり、会場の医学部第3講堂は大勢の立ち見者がでるという盛会となりました。講演会終了後、大村先生にはお疲れの中、お時間をお取り頂き、本学医学部研究医養成プログラムの学生5名に激励頂くとともに学生諸君の質問にもお答え頂きました(写真)。学生の質問に対して、先生は、「アートはセンスを磨くのに大切だ」、「自分がどちらをやりたいかではなく、どちらが世の中の役に立つかで決める」と仰られました。研究には「新たな真理をみつける」、という目標がありますが、大村先生には「世の中に役立つ研究でなければ意味がない」という大切なことを講演と対談の中でご教示頂きました。学生諸君だけでなく私にとっても忘れ得ぬひと時となり、専門領域は異なれ、医学研究への挑戦・勇気という心構えを再認識いたしました。研究医養成プログラムの学生諸君がこの日を忘れず、リサーチマインドを持ち続け、社会に役立つ研究を成し遂げる医師に将来なることを願います。
(文責:医学部病理学教授・研究医養成プログラム運営委員会委員長 佐々木 惇)